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「私はアイスクリームが好物で、特にお餅やあんこを使用した和風のアイスが好きです。ある時、食品メーカーが開発した商品を有名店の料理人がジャッジするテレビ番組で、開発された方がその評価に悔し涙やうれし涙を流しているのを見て、商品開発に情熱をかけている姿がかっこいいと思いました。これを見て私も大好きなアイスクリームの開発をしてみたいと考えるようになりました。 中部大学の併設校である中部大学第一高校の普通科 一貫コースに通っていたため、中部大学を見学する機会は多くありました。そのときに、食品プラントにあるアイスクリーム製造機などを見て、ここなら本格的に学ぶことができそうだと思い、食品栄養科学科食品栄養科学専攻を選びました」 学科での勉強内容 「食品栄養科学専攻では、化学、分子生物学、微生物学、基礎食品栄養・機能学、食品衛生学など食と健康に関する幅広い分野を学びます。分野ごとに実験もあり、例えば食品機能学では絶食マウスと摂食マウスを解剖し、組織の違いを見比べる実験がありました。マウスの解剖には少し抵抗がありましたが、この本格的な実験により、食と体の関係性を学ぶことができました。 私が一番印象に残っている実習は『食品製造・加工学実習』です。この実習では、アイスクリーム、ソーセージ、黒糖まんじゅう、食パンを製造します。例えば、食パンの製造ではドライイーストを入れた後の物性や発酵の変化を観察しました。また『食品学実験』では、レオメーターという機械を使って自分たちで作ったヨーグルトやミートローフの物理性を測り、実際に食べたときの食感とデータを比較し考察しました。将来、食品メーカーに就職を希望する学生にとって、製造から物性測定まで学べることはとても良い経験になると思います。 中部大学は、国家資格である『食の6次産業化プロデューサー（食Pro.）』の教育研修機関として認証されているため、『食料資源流通学』など申請に必要な履修科目を学びました。他にも、学長認定資格『リスク予防管理士』を取得しました。この資格取得に必要な科目『食品リスク予防学』では、メーカー担当者から実際に起こり得る異物混入などのリスクとその予防法について教えていただきました」 大学院に進学する理由 研究室の後輩にアイスクリーム製造の手順を説明する高山さんこの日は春日井市の特産品である食用サボテンを使ったアイスクリームを試作 「来年度からは大学院 応用生物学研究科への進学が決まっています。大学院進学を決めた理由は2つあります。1つ目は、製造などの実習のときに、機械の使い方を教えてくださる大学院生（TA＝ティーチング・アシスタント）に憧れたからです。私たちがスムーズに実習を進められるようにサポートしてくださり、分からないことは丁寧に教えてくださいました。それを見倣い、私も後輩たちのサポートをしていきたいと思っています。2つ目は、将来、食品メーカーの開発部門に就くために、より多くの知識を身に付けたいからです。先生や先輩などの話から、食品系の企業の開発部門は大学院修了者が多いと聞きました。自分もさまざまな知識を吸収して、企業から頼りにされる存在になりたいと思い、大学院進学を決めました。 現在は所属している藤原孝之教授（食品栄養科学科）の研究室で、高齢者や糖尿病など食に制限のある方もおいしく食べられるアイスクリームを作るための研究をしています。市販のアイスクリームは糖質やカロリーが高めなので、それらを抑えながらもおいしさやコクが感じられるように材料の配合などを変えて試作を繰り返しています」 ラクロス部のキャプテンとして活躍 ラクロス部の試合での一コマ（手前左が高山さん） 「課外活動ではラクロス部に所属し、2年生からキャプテンとしてチームを引っ張ってきました。大学入学当時はコロナ禍の影響で活動の開始時期が遅れ、4年生の先輩は間もなく引退するところでした。2・3年生の先輩はおらず、1年生5人で手探りの状態で始めました。ラクロスは1チーム10人のため人数が足りず、他校と合同で試合に出場していましたが、3年生の春に新入部員の勧誘活動に成功し、多くの加入者があり、全体で20人以上のチームとなりました。 今年は4年生で最後の一年のため、チームをまとめることに力を入れました。その結果、東海地区学生ラクロスリーグ戦（2部）で8チーム中4位でした。これまで苦労したことも多くありましたが、なんとかチ－ムを作り上げることができて良かったです。このリーグ戦ではアタックのベストプレイヤーにも選ばれ、今まで頑張ってきたことが評価されてとてもうれしかったです」 大学祭で「お餅を使用したスイーツ」を販売 大盛況の模擬店看板をさげて商品のアピールをする高山さん（右） 「11月の大学祭では、研究室の仲間と『お餅を使用したスイーツ』の模擬店を出店しました。愛知県と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が共同で品種開発した、やわらかさが持続する新たなデンプン構造を持つもち米品種『やわ恋もち』を使用したお餅を製造し、きなこや黒蜜などで味付けをした商品を販売しました。大学祭当日は多くのお客様に喜んでもらうことができ、良い思い出になりました」 開発した食品を国外で展開してみたい 「いずれは開発した食品を国外で展開するために、海外で働いてみたいと考えています。そのために今は英会話の勉強に力を入れています。老若男女問わず、おいしく食べられるアイスクリームを開発するため、大学院を含め、あと2年半、研究に励みたいと思います」 関連情報 応用生物学部 食品栄養科学科 食品栄養科学専攻 Share: Chubuly Style トップ 新着記事 TOP Chubuly Style応用生物学部 食品栄養科学科 4年 高山愛莉さん お知らせ イベント 中部大学について 学部・大学院 学生生活 Chubuly Style 就職・キャリア 研究 入試情報 留学・国際交流 地域連携・生涯学習 教員情報 企業の方 卒業生の方 保護者の方 寄付のお申込み 在学生の方 教職員専用 English 中文网站 --> 〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200番地 交通アクセスお問い合わせ サイトマップサイトのご利用について個人情報保護方針 Copyright © Chubu University. 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